ども、「ラブホ 隠語」について、知ってる限りのワードを連ねていきたい、ラブホのポコマンさんです。
どんな業界や業種にも存在すると思われるスラングについて、フォーカスを当ててみたいと思います。
一般的な用語をはじめ、ラブホならではのワードなど、よく使われる専門用語を、記載しています。
目次
【隠語】こんな言い方うちのホテルだけ?ラブホの業界用語
自分が勤めているラブホだけしか通用しない場合もあれば、どこに行っても通用したりと、スラングにもいろいろあります。
ラブホの隠語のド定番「はがし」
チェックアウト後の客室に足を運んだ際、いちばんはじめに着手するお仕事といっても差し支えありません。
はがしとは、
- シーツ
- 枕カバー
- 包布(掛け布団カバー)
を、すべて引っぺがす作業を意味します。
ラグジュアリーなお部屋の場合、枕が4つ使用されている場合もあるため、ちょっと面倒ですけど、
ラブホではたらく上では、いちばん最初に覚える業界用語でもあり、毎日のように耳にする言葉でもあります。
リネン
ホテル業界全般で用いられる「リネン」。
本来は、コットンや麻製品全般を指しますが、ラブホなどでは以下のアイテムを意味する場合が大半です。
- シーツ
- 枕カバー
- バスタオル
- バスローブ
- 足ふきマット
- 包布(ほうふ)
- フェイスタオル
包布
ホテル界隈ではどうしてか、掛け布団カバーを包布と呼んだりします。
ちょっとシャレオツなところだと、フランス語で羽毛布団を意味する「デュベ」と言ったりもするそうです。
リネンカート
使用済みリネンを放り込んでおく、ゴミ袋のような存在です。
前述の「はがし」を行ったら、このリネンカートに入れます。
だいたい各階にある非常用階段の踊り場に設置されていますが、
いっぱいになったらヒモを縛って、1Fにある集積場に転がし、業者さんが回収するのを待ちます。
どこのラブホでも使う?「部屋番はゼロ飛ばし」
- 204号室なら「ニーヨン」
- 701号室なら「ナナイチ」
といったように、ゼロを飛ばして呼ぶことが多いと言えるでしょうか。
短縮しているため言いやすいし、言われたほうも覚えやすい側面があります。
ゴロの良さも手伝ってか、業界用語としては、それなりに浸透していると思います。
本掃(ほんそう)
お風呂、トイレ、洗面台、ベッド周り、シャンデリアなどの照明、テレビの裏側などなど、時間をかけて入念にお掃除することを、本掃と呼んでいます。
主に宿泊などで利用された客室が本掃の対象となるのですが、あまりにも汚いお部屋だったり、ノーゲスガラガラ状態の時などには、特定の部屋を中心に、本掃する場合もあります。
休憩掃(きゅうけいそう)
本掃とは対岸に位置するような休憩掃は、主に数時間など休憩で利用された客室が主な対象となります。
お風呂もシャワーで湯舟をジャーって流すだけだし、とにかく短時間でパパッと終わらせことが最優先項目となります。
ホテルにもよりますが、清掃時間の目安は15分前後となります。
ふきあげタオル
お風呂の湯舟や床、壁面など、バスルームに存在する水滴をひとつ残らずふきあげるための専用タオル。
バスタオルなどと区別するためか白色は存在しません。
さんざん使い込まれてクリーニングから帰ってくるからか、生地が薄くてぺったんこの、ふきあげタオルも多くて、
「こんなんで水滴取れるわけねーじゃん!」と、お風呂掃除の人はみんな思ってるはず。
セット
地域やホテルごとに呼び名も異なると思いますが、売り部屋を作るために必要なリネンを重ねて、ひとつの山を築く作業があります。
例えば、シーツ、包布、バスタオル、足ふきマットといった具合に、積み重ねるのですが、出来上がったものを「セット」と呼ぶラブホもあります。
仮に、掃除する部屋が20室あれば、セットも20個必要になります。
アメニティグッズ
各種、客室に設置された備品になります。
洗面台では歯ブラシやマウスウォッシュ、ブラシ、ヘアクリップ、フェイスクリームなど、お風呂では入浴剤やボディタオルが代表格になります。
いずれも使い切りの物が多く、持ち帰っても特に問題はありません。
スキン
明るい家族計画に用いられるための衛生用品。
だいたい、どこのラブホでも枕もとに2つ置かれているけど、みんな表現の柔らかいスキンという言葉を好んで使っているようです。
ちなみに、外国人スタッフにスキンといっても通用しない場合が多いです。
レンタル・出前
客室に分厚いカタログが設置されているラブホだと、つめ切りのような日用品をはじめ、コスプレ衣装やタバコなどを有料でオーダーすることが可能です。
防犯的な理由からか、客室にレンタル品やピザなどの出前を持っていくのは、基本男性スタッフである場合が多いように思えます。
コンビニ
客室に必ず設置されている有料冷蔵庫のこと。
正確には「コンビニBOX」と言います。
ラインアップはホテルによって多少のバラつきはあるものの、アクエリアスなどのスポーツドリンクや缶チューハイ、ビールといったお酒類が主軸です。
トイラップ
電動のマッサージ器具が常設されてるラブホや客室には、枕もとのスキンと仲良く並んでいることも多いでしょうか。
いちばん有名な電動マッサージあると思うんですけど(ヘッドがグレーのやつ)、先端部分が不衛生なので、スキンみたいにかぶせて使う衛生用品となります。
マット
オトナの遊園地のようなお遊びがしたいというニーズに応えるために用意されたシルバー色のマット。
置いてあるラブホと、置いてないラブホとに分かれるため、あまり期待しない方が良いと思います。
普段はかさばるため非常用階段に、ぶん投げられてます。
新宿・歌舞伎町のラブホは、お風呂にマットを標準装備したところが多いです。
ライナー
ベッドメイキングで最後の仕上げとして、ふわっさ~とかぶせる横長の布は、ビジネスホテルだけでなく、ラブホでもよく見かけるアイテムです。
柄によっては上下があるベッドライナーもあるので、ベッドメイキングの際は、ちょっと気を払う必要があります。
でも上下逆さまにしたところで、誰も気が付かないと思います。
ラブホの顔「フロント」
ラブホの受付。
主にお客様と料金のやり取りをしたり、電話の対応をしたりと、清掃班とは一線を画する部署です。
こちらは掃除と違って外国人を見かけたことはなく、日本人のみでシフトが組まれている場合が大半です。
世間はラブホのフロントにはBBAしかいないと思い込みがちですが、20代女性も多くて、
- 清楚系
- 元ヤン系
- ぽっちゃり系
など陣容だけは多彩です。
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隠語というよりかはあだ名「ゴッドファーザー」
このおじさんがどのくらい偉くて、どんな役職についているのか?
まったくの謎なんですけど、怠慢外国人スタッフを機嫌次第で
「お前クビ!もう来なくていい!」と、一喝するなど、周囲から恐れられている人がいます。
普段は別のグループのホテルにいるんですけど、月に2~3回は、ウチのホテルに来て、
新しいシフトを置いていったり、バイトリーダーの人と話したり、支配人と打ち合わせをしたり、なんかいろいろやっています。
彼が来ると外国人スタッフが、一斉にソワソワしだすなど、待機所が浮き足だってしまい、異様な空気感に支配されてしまいます。
誰が言ったか、裏ではゴッドファーザーと呼ばれ、畏怖の人物として警戒されています。
火元確認
チェックアウト直後の客室は「火元確認」としてモニターに表示されます。
タバコの不始末がないか?忘れ物はないか?を念頭に部屋を確認して、問題なければ、はがしを行って通常の清掃業務にあたります。
火元確認と表示されている客室の扉を、誰かが最初に開けると「清掃待ち」と表示が切り替わります。
ワンオペ
ワンオペレーションの略。
ラブホ以外でも使われるビジネス用語でしょうか。
通常は複数人で行うような仕事を、単独でこなす場合によく用いられる和製英語です。
どちらかといえば、ルーム(清掃)とフロント、といったように完全分業ではなく、フロント兼ルームみたいなポジションの人が、ワンオペを任される傾向にあるカモです。
まとめ
ラブホ業界ならではの専門用語もあれば、局地的にしか通用しないスラングもあり、言葉だけを取り上げても楽しめるのが、ラブホの面白さかもしれません。