ども、客室清掃といえばミスが付きまとう、お仕事だったりします。
業界歴の長いベテランさんでも「あの部屋、歯ブラシ入れたっけ?」と不安に駆られることは日常茶飯事です。
特にラブホ業界では2~3が重視され、1に関しては、どちらかといえばビジホ特有といったイメージでしょうか。
- 限られた時間内で完璧さを求められる
- 衛生面よりも回転率が重視!
- とにかく空き部屋を作る!
ラブホでは、ひと部屋あたり20~45分など、時間をかけて念入りにお掃除をする「本掃」(ほんそう)と、時短でちゃちゃっと済ませる「休憩掃」(きゅうけいそう)とに分類されます。
場合によっては時間帯を問わずして「ついうっかり」なミスが偶発してしまうことも、珍しくありません。
以下では、よくありがちな、客室清掃の失敗例をピックアップしています。
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1:客室清掃の裏技! 手抜きポイント
2:客室清掃でクビになる人
客室清掃で痛恨のミス!よくあるパターン
ラブホやビジホの客室清掃の際にありがちな失敗例。
- 見落とし
- 入れ忘れ
- 入れ間違い
などなど、いろいろとありますが、スタッフによる自責が多いのが特徴です。
拭きあげタオルの放置

お風呂掃除の仕上げは、ひと粒残らず、水滴を拭き取ることです。
ラブホによっては、一切の水気をスポイルするための専用タオルを用意している、ところもあります。
一方で、利用客が使ったタオルやベッドシーツを代用する場合もあり(!)、スタイルはさまざまです。
一度の清掃で、2~3枚のタオルを消費するのが常です。
水を吸い込んでビダビダになった奴を、お風呂の洗い場や浴槽にそのまま放置して、後ほど苦情が来るなんてことも…。
お風呂担当なら絶対に避けたいミスのひとつといっても過言ではありません。

自分も一度だけ、やらかした事があるんだよな。
でも特定されずに済みましたね。

髪の毛の取りこぼしはミスというよりご法度

お風呂場もそうですが、いたるところに髪の毛は落ちています。
ガムテープとかコロコロとか、掃除機を駆使して、とにかく取り除かないといけません。
どこどこに髪の毛が落ちてた…みたいな指摘は、ホテル業界への口コミや、アンケート用紙なんかでも時々、見かけるのではないでしょうか。
お風呂の水滴同様、毛髪には細かく神経を使う場面ではあります。

リネンもたくさん使うけど、ガムテープの使用量も、なかなかの業界だよね。
サッカーのキャプテンマークみたいに腕に巻いてますからね。

コンビニBOXの入れ間違い

ラブホの稼ぎ頭のひとつ(?)がコンビニBOXです。
ソフトドリンクやアルコールをはじめ、トイ、コンタクトレンズの保存液、なかにはパンストなんかも売っている自動販売機です。
ラインアップはどのホテルも一律とは限らず、それぞれのカラーが打ち出されて、品ぞろえを比較するだけでも面白いコンテンツと言えそうです。
ラブホ従業員がチェックアウト後の客室に入った場合、売れた商品があるかどうかを必ずチェックします。
補充の際に例えば本来であればお茶を入れる場所に、別のアイテムを入れてしまったりと、入れ間違いというミスをやらかしてしまう事も、たまにあったりします。

性格がねじねじのパンみたいにひん曲がったフロントのBBAが、鬼の首でも取ったかのように指摘してきてズゲズゲ言うもんだから、ミスしたフィリピーナと口角泡を飛ばすバトルに発展して大変だったよ。
ミスをきっかけに人間関係で病みますね。

客室清掃ド定番のミス、アメニティの入れ忘れ

お風呂場のアメニティといえば、体を洗うためのボディタオルと、2~3種類の入浴剤などに限られます。
しかし、女性が真っ先にチェックを入れるような洗面台は、膨大な数のアメニティを取り揃えているホテルも多く、女性客を取り込むためのセールスポイントです。
ミスに関しては、種類の多さが災いしてかベテラン、新人さんに関係なく、意外と抜けが出てしまう事でしょうか。

案外、パウチ系のアメニティなんかよりも、歯ブラシとかヘアゴムといった大きいサイズを入れ忘れるなんてケースはよく見聞きするかな。
コスメとかは気を配るけど、歯ブラシとかはノーマークになりがちなんですかね。

客の忘れ物をそのまま放置

これは、都内にあるラブホをプライベートで利用したときの出来事です。
入室するなりガラステーブルとソファの位置が微妙にずれていて、「う~ん」と思っていたら、テーブルにレジ袋が置かれていました。
中身をのぞくと、蛍光色がまぶしいオレンジ色の粉末でした。
前の客が置き忘れた入浴剤かな?
と思ったのですが、末端価格がおいくら万円的な怪しげなパウダーだと困るので、フロントに電話をかけて取りに来てもらった経験があります。

当時はまだ利用する側でしか、なかったのだけど、今思えば適当な仕事っぷりであった事がうかがえるよね。
今でもそのホテルはありますけど、ネットの口コミを見ると、フロントの態度が最悪、壁に黒カビが…的な書き込みも多くて、レビューは大荒れです。

客室清掃のやりすぎでカビキラーのニオイが充満

カビキラーの使用自体を、渋るラブホはそれなりに多いかもしれません。
なぜなら使用後の臭いがキツくて、利用客からクレームが寄せられる可能性を、はらんでいるからです。
カビを黙認するか、それとも臭いを犠牲にするかとなれば、事なかれ主義なのが、一部のラブホです。
それでも、夏場はすぐにでもカビだらけになってしまうのがバスルームです。
やつらを根こそぎ排除してやる!と、1年に1度のやる気を出して、お風呂場を泡まみれにすると、どうでしょうか。
一応はきれいになるんです。
ただ、気がつけばバスルームはもちろんのこと、半開きにした玄関を伝って、廊下にまでカビキラー臭が充満…。
その結果、しばらく部屋中の窓を開けまくって、風通しを良くしないといけません。
ミスとは言えないかもしれませんが、やや角が立ってしまう案件ですね。

さすがに売り止めにはしないけど、数時間は臭いが取れるのを待つしかないかな。
きれいにした結果ですから仕方ないですよね。

ティッシュの三角折りがへたくそ

- ハーフティッシュ(洗面台)
- トイレットペーパー
- ベッドのティッシュ
ティッシュをわざわざ三角折りにするラブホは多いかと思います。
仕上がりがぐにょぐにょになっていると、さすがにクレームは来ないけど、同じルームから指摘が入ったり、直されてしまうことも間々あります。
今ならTwitterなど、SNSに晒されることも珍しくありません。

女性の方がきれいに折る人が多いイメージ。
男は雑ですよね。

【客室清掃】ミスばかり…トラブルに発展させないための策とは

客室清掃で起きやすいミスの原因は、結局のところ些細な見落としです。
もしくは、自分は大丈夫という過信や、疲れなどからくる不注意だったりします。
以下では、少しでもミスを減らすための工夫や、心構えなどをピックアップしてみました。
客室内を指差し確認

声を出さないにしても、
- お風呂よし!
- トイレ内よし!
- アメニティよし!
とか
ココロのなかで確認するだけでも、結果はかなり違ったものになるかもしれません。
忙しい時間帯とか、そんなことやってるヒマも余裕もありませんけど、仕事に不慣れな最初のうちだけ、やってみるのもアリと言えそうです。
外部リンク
指差喚呼(Wikipedia)
チェックシートを用意する

- アメニティA
- アメニティB
- アメニティC
- 歯ブラシ
- 洗顔パック
実際に紙に起こすのは手間ですので、スマホのメモ帳なんかに、チェックする項目を箇条書きにしたものを用意すると、良いかもしれません。
他の人に確認してもらいミスを減らす

ルーキー、ベテラン関係なしに、いちばん確実性が高くて、実用性を伴う対策方法ではないかと思います。
よほど仲が悪くない限りは、一緒に部屋をまわるルームさんに、見落としや抜けがないかを確認してもらいましょう。
自分以外の視点が加わりますので、不意の発見があるかもしれません。
深夜のワンオペだとムリですけどね…。
客室清掃の経験を積むとミスが減り、捜査能力が上がる!

もう結局は慣れるしかありません。
毎日が実地訓練みたいな職業なので、失敗を繰り返しながらも、コツコツひとつずつ積み上げていくしかないと思います。
結果としては、以下のような勘が働くようになります。
スキンがゴミ箱にない…

枕元に置かれたスキンは2つともない…。
ゴミ箱にも、ベッド周辺にもない。
使用せずに2つとも持ち帰ったか?
否、可能性としては低い。
となると怪しいのはお風呂場…。
足を運んでみると、小窓のところに使用済みが….なんてこともあります。
場合によっては、排水口の中に捨てられていたりと、事件は必ずしもベッド上で起きるとは限らないというわけです。

ベッドよりもお風呂場が好きという人はいるんですよね。
「癖」のお話です。

あるべきはずのゴミがないと、次の客に提供してしまう可能性があるため、結構焦ります。
隠すようにして置かれたボトル類にも余裕で気がつく

利用客の意地悪なんだと思いますけど、飲みかけのペットボトルなんかが、よくTVの裏側に隠されるように置かれています。
正直、客室清掃バイトの初日だと、発見することは難しいかもしれません。
ただ、経験値があがると、自然と違和感に気が付くようになったりするので、「舐めるなよ?」と余裕が生まれることも。
まとめ
確認の手間はせいぜい60秒、神経質にならない程度に、注意を払いたいところでしょうか。