( ‘A`)ども、お風呂のカビを取りたいのに、匂いがキツいからとカビキラーの使用が御法度になっていることに、軽い憤りを覚えるラブホのポコマンさんです。
今回のテーマはラブホバイトの人間関係をベースに、世の中にはいろいろな人がいるな~と思わせてくれるだけでなく、どんなメシアでさえ救いようのないヒューマンにスポットをあてて、掘り下げていきたいと思います。
ホテル清掃には一定に確率でやばい奴らが潜んでいることも多く、ひとり自営でもない限りは、上司、同僚、後輩とか、人間同士の摩擦は避けては通れない、いばらの道と言えるでしょうか。
目次
ホテル清掃のやばい人間図鑑|従業員編
客前にほとんど出ないラブホバイトは、同じ職場の人たちと接する機会が大半です。
恐怖のロッカー荒らし!
彼は50代ぐらいの男性です。
周囲の人たちは裏で「ハリーポッターのおじさん」と呼んでいました。
劇中に登場する魔法使いに似ているからです。
私はバイト初日に「ポコマンと申します。よろしくお願いいたします。」と深々と頭を下げては挨拶をして回っていました。
すると、そのおじさんだけは「お風呂、きれいに洗ってくださいねwwwwww」という、返しをしてきました。
さらには、私がその場から離れると、近くにいた人たちと「今日は15部屋ぐらいでしょ?wwww」と、このルーキー初日にしては、まぁまぁじゃないの?的な、人を値踏みするような話をしているではありませんか。
ある日、休み明けで出勤すると、フィリピン人女性のロッカーから2万円がなくなっていたことが判明しました。
私がお休みの日に起こった事件なのですが、支払いのためにお財布に入れておいた現金が盗まれてしまったみたいなんです。
この時点では全員が容疑者ということになるのですが、しばらく経ってからハリーポッターのおじさん真犯人説が浮上します。
ウチのホテルの待機所の隅っこには、死角となるようなデッドスペースがあるのですが、そこに寝っ転がって休憩していたフィリピン人男性のひとりが、急に照明が消えたため、何事かと思い辺りの様子をうかがったそうです。
すると、ハリーポッターのおじさんが、スタッフ専用のドリンクを買う時に、セルフで支払う小銭を盗んでいたとか。
わざわざ電気まで消して、みんなが支払ったお金をちょろまかすなんて、ちょっと普通ではないですよね。
この噂は瞬く間に広まり、フィリピン人スタッフを中心に「コイツで間違いない」とばかりに、シカトがはじまりました。
防犯のためのカメラまで設置されるし、プライバシー0の待機所となってしまいました。
ただ、証拠がないため、グレーのまま、そのおじさんはキツいと言われている大型の系列店へと、飛ばされることになりました。
今日もまた、誰かのお財布を狙っているのかもしれません。
勘違い!ボクは愛され店長
その人は店長と呼ばれていました。
自分が2日でクビになったラブホの雇われ支配人です。
彼は面接のとき、清掃バイトはスポーツのような側面もあり、自分も時々であるものの、仕事に参加していると言っていました。
「ボクが入ると周りのスタッフさんからは、店長は休んでてくださいよ~とか、言われちゃうんですよ。」と笑顔で話していました。
その時は純粋に「この人はみんなから好かれてるんだな~」としか思いませんでした。
面接をパスしてお仕事2日目、はじめて店長と一緒に部屋を回ることになりました。
特に順を追って教えてもらうこともなく、とにかくスピード!スピード!早く!早く!と、言われるし、彼の説明は実際の行動とは真逆なことも多くて、言ってることと、やってる事とがまるで違いました。
休憩のとき、おばちゃんにその旨を告げると「そうそう、そうなのよ~。だからね、その場ではハイハイって答えとけばいいのよ~。」とアドバイスをもらいました。
周囲からは賛同するような会話が勃発するほどでした。
休んでてくれというのは、店長の健康を気づかったセリフではなく、お前がいると仕事がやりづらいから、マジ勘弁してくれという暗喩だったわけです。
私は特別!勘違い女
コイツは20代と思われる中番の清掃スタッフなんだけど、我々朝番の人たちとは、ほとんど口を利かないというか、挨拶すらろくにしません。
髪の毛を金髪にした頃には、ほとんど孤立していて、完全に浮いている印象でした。
彼女はバイト開始早々に、面接した偉い人にお金を借りたり(たしか2~3万円)、キャバ嬢感覚でため口で会話していたりと、ちょっとアレな人でした。
若い女性ということもあってか、面接したおじさんもチヤホヤしていた節もあり、自分が可愛がられているとでも思っていたのでしょう。
次第に無断欠勤が増えてきて、穴埋めに朝番の人が残業するなど、対応に追われました。
しばらくすると、何事もなかったかのように、しれっと出勤してくるのですが、またお休みが始まるというサイクルです。
さすがに面接のおじさんもキレたのか「今月いっぱいで終わりね!」と、クビ宣告が放たれたほどです。
周囲がいちばん驚いたというか、呆れたのが、
「え?何でですか!?」という彼女の返答でした。
片づけられない支配人
彼は上級職員の子どもです。
以前は何をしていたかは知りませんが、ある日、しばらく空席となっていた支配人のポジションにポンっと入りました。
子どもと言っても、いい年したおじさんですけど、よくいえば温厚、悪く言えば陰キャです。
地味に周囲から反感を買っていた行動が、使ったら使いっぱなしという悪癖でしょうか。
台車、掃除機、その他もろもろ、とにかくやったらやりっぱなしです。
特に台車なんてラブホによっては毎日のように使う道具のため、所定の場所に置いてないと非常に困るんです。
みんなで、台車がないない!ってハチの巣でも突いたような騒ぎになるし、時々混乱を引き起こす人物です。
傍若無人の老害!
自称、ムショ帰り。
トイレから帰ってきたら自分の席に知らないやつが座ってたという理由で、居酒屋でケンカになりアイスピックで頭部グッサー、
朝起きたら冷蔵庫がボッコボコになってた(ヤクブーツでおかしくなり冷蔵庫が話しかけてくるのがうるさくて殴った)、
自宅で友だち相手に競馬のノミ行為をしてたら裏社会の人が訪ねてきて詰められた(※指じゃないよ)などなど、
マジでどうでもいい武勇伝を持つ、いい年したおっちゃん。
常に口笛をふき、日本歌謡を口ずさむけど、カラオケは嫌いという変わり者は、人との接し方というか、距離感の取り方を知らないのか、あちこちのラブホでケンカをしてクビになり、転々としては最終的にウチのホテルにたどり着いたようです。
お風呂掃除を率先してやってくれる点はありがたいけど基本は手抜き。
ただ浴槽を拭いてるだけなので、水滴はアチコチに残ってるし、髪の毛もたくさん落ちてるので、コチラが尻ぬぐいに終われることも少なくありません。
女相手に本気出してケンカするし、とにかくトラブルメーカーです。
小一時間で帰るBBA
池袋のラブホで働く人から聞いた話なんですけど、一緒にペアを組む人が気に入らないと言って、出勤して1時間ぐらいしか経過していないのに、さっさと家に帰ってしまうオバチャンがいるみたいです。
ホテル清掃のやばい人間図鑑|お客編
たまにインパクトを残すお客様がいます。
ディスってくるヤツ
時々、エレベーターでお客様と鉢合わせすることがあります。
だいたい、どちらも目を合わさないんですけど、ときどき清掃班を小バカにしてくる男もいます。
男「すげーなwww」
女「….。」
ポコマン軍団「….。」
我々もそんな小ぎれいな格好をしているわけでもないですし、そでにはガムテープを貼ってるし(落ちてる毛を取る用)、バケツやカゴにいろいろな掃除用具を詰め込んでるし、そんな姿が滑稽に映るのかもしれません。
おとなしく寝とけ!バファリンマン
フロントからバファリンを届けてほしいと要請があり、指定の客室に向かいました。
すると日焼けした金髪DQNみたいなガウン姿の兄ちゃんが出てきました。
ちょっと強面だけど、バファリン要求するだけあって、どこか具合が悪そうです。
せっかくラブホまで来て、急な発熱か、それとも虫歯かな?と思いましたが、
フロントに電話がつながらない!
空調が利かない!
とお怒りのご様子です。
電話がつながらないのに、お前はどうやってバファリンをオーダーしたんだよ、とツッコミそうになりましたが、
接客に定評のあるポコマンは「たいへん申し訳ございません、至急対応させていただきます!」と頭を下げて、その場から逃走しました。
お礼も言わないBBA
お客様がお部屋に忘れ物、ラブホでは日常茶飯事です。
ある日、清掃をしていると、フロントから電話がきて「サングラスの置忘れはありませんか?」との問いかけがありました。
普通にテーブルに置いてあったので、これだな!と手に取り、ビニール袋に入れて、フロントに向かうとチェックアウト直後と思われる50代ぐらいのカップルがいました。
どうやら忘れ物の主のようです。
私は近くにいた女性に、丁寧に手渡したのですが、素っ頓狂な表情を浮かべるばかりで、お礼のひとつも言いませんでした。
彼氏と思われるおじさんが「どうもお騒がせしました~ありがとうございます~^^」と、言ってくれたので結果オーライですが、なんともスッキリしない出来事となりました。
ナンパ女の凶行!山賊は現代にも存在した
それは男性からのヘルプでした。
部屋には彼ひとり、バスタオルを巻いてガウンを羽織っている、どこか間抜けな格好です。
なんでも、そこら辺でナンパして引っかけた女と、ラブホへとしけこんだまでは良かったのですが、お風呂でシャワーを浴びている間に、女に身ぐるみを剥がされてしまったようです。
女の犯行は以下のようなものです。
財布や腕時計といった金目の物を頂戴して、さらには男の服をすべてトイレに押し込んで水浸しに。
服がなければ追いかけることもできず、女はずる賢い知略によって逃亡時間を稼ぎ、めでたく屋外へ出ては、行方をくらましてしまったというわけです。
泣くに泣けない、帰るに帰れない男性は、ホテルスタッフに助けを求めてきたというオチでしょうか。
まとめ
クセが強すぎる面々に揉まれて、人間的にひと回り成長したと思いたい、ポコマンでした。